確定申告で損しないために。会計処理はどうする?持続化給付金
会計処理方法
令和2年度の確定申告をする際に非常に重要になってくるので
給付してもらった持続化給付金もちゃんと記帳して
会計処理をしておくようにしましょう。
持続化給付金に関してまだ知らない方は下記の記事を参考にしてください。
reofree.hatenablog.com
持続化給付金の仕訳科目
給付金は事業で売り上げたお金ではないので売上として計上するのは間違いです。
給付金は雑収入として記帳するようにしましょう。
また、給付金を記帳するタイミングは給付の確定日となっています。
そのため未収入金という科目を使って計算し
実際にお金が入ったタイミングで未収入金から振り替えるようにしましょう。
会計処理の例
○4/30に全ての申請が無事に終了し、給付及び給付額が確定。
○給付額は500,000。
これを会計として処理するために言葉をわかりやすく言い換えます。
- 給付金=雑収入が500,000増えた。
- 給付はまだされていない(現金はまだない)ので未収入金が500,000増えた。
○5/14に実際に指定した口座に500,000振り込まれました。
これを言い換えると
- 未収入金(これから振り込まれる予定のお金)が500,000円へった。
- 普通預金(口座の残高)が500,000円増えた
以上が上記の例を記帳した際の仕訳表になります。
ちなみに個人事業主の持続化給付金の上限額は100万円です。
なるべく上限に近い金額をもらいたいという方は
こちらの記事もご覧になってください。
雑収入が増えて損をする?
確定申告とは1月1日から12月31日までの所得を計算し
適切なステップに従って所得控除や青色申告特別控除を受け
実際に支払うべき税金を確定するための手続きです。
所得が高い人が納税額も高くなり、低い人ほど納税額も低くなります。
所得とは売上から経費を差し引いたものです。
- 所得=売上ー経費
この売上には雑収入も含まれるため、持続化給付金をもらって
それを貯金したまま年末まで過ごしてしまうと
確定申告で損をすることになってしまいます。
損をしないためには?
ここで出てくるのが節税と言われる言葉です。
まずお勧めしたいのが青色申告の導入です。
青色申告は少し勉強しないといけませんが青色申告をすることにより
青色申告特別控除を受ける事ができ65万円の控除を受ける事ができます。
これを受ける事で大きく節税する事ができます。
自粛期間に青色申告の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
実際に1月〜4月分までの個人事業の記帳をすることで力が身についてきます。
お勧めは日商簿記検定3級の勉強です。青色申告で必要な知識が身につきます。
青色申告をするためにはお近くの税務署に行き
開業届けや青色申告承認申請書の提出などの手続きが必要になるので
お気をつけください。
reofree.hatenablog.com他にも事業経費として必要なものを買い足すのはいかがでしょう。
自粛期間に宅録環境を整えるのも良いでしょう。
そこで必要になってくるマイクやインターフェースも
消耗品費という経費として計上できます。
事業で必要となるモノを買うためのお金はほとんどが経費として計上できるので
持続化給付金を受けとるだけではなく持続化給付金を使って
事業投資を積極的にする事で経済の活性化に貢献するのが
良いのではないでしょうか。
なお、飲食費などの生活費は経費として計上できないのでお気をつけください。
終わりに
事業の継続を支え再起の糧とするための持続化給付金です。
自粛期間が6月まで伸び、事業の再開がいつになるかまだ見通しが立ちません。
とくにエンターテイメント業界に生きる我々ミュージシャンは
再スタートが一番最後になるのではないか、と言われています。
補正予算案で給付が決定した持続化給付金ですが
一度もらうとそれ以上の支援はありません。
売上が見込めない5月、6月の生活費に当てるのはやむを得ないと思いますが
確定申告で売上が高くなり納税額が予想以上に高くなってしまわないよう
お気をつけください。
納税額だけではなく国民健康保険料も高くなります。
お気をつけください。
再開の見通しが立たない今、在宅で出来る仕事に取り組むための
事業投資に早めに取り組むのが良いのではないかと思います。